お相伴

東照庵のホームページはすでに御縁のある方を対象としているため、基本的にログイン制(会員制)としています。
そのためホームページの内容はごく一部しか一般公開していませんが、そういった状況の中でたまに「お相伴」というキーワードで検索して東照庵のホームページに訪れられる方がいらっしゃいます。

今回はそういった方のために少しばかり「お相伴さん」そして「お給仕」について述べたいと思います。
(※本投稿については閲覧制限をかけていません)

信州の一部地域ではご葬儀などにおいて、お導師様など御寺院様方のご接待役を「お相伴」と呼び、一つの大切なお役目となっています。

しかし現代ではお寺と親しくお付き合いしているという方々はそう多くはなく、お相伴役を頼まれたものの、どうすればいいのか全くわからないという方も多分少なからずいらっしゃるのではないかと思います。

一口にお相伴といっても、信州の中でも地域によってそのあり方は違うでしょうし、またお導師様によっても異なってくるでしょうから、一概に「お相伴さんはこうすればいいですよ」ということは言えません。
しかし一例として「こんな感じの場合もありますよ」ということを示すことで、少しは助かる方がいらっしゃるやもしれませんので、思いつくところを少しばかりお話ししたいと思います。

●喪主家との関係を伝えましょう
まずはお導師様に対して自己紹介されるかと思いますが、その際には喪主家との関係もきちんと伝えるようにしましょう。
例)
本日はお忙しい中、故xxxxのご葬儀をお勤め下さり有り難うございます。私、本日お相伴を勤めさせていただきます隣組のyyyyと申します。慣れないことで至らぬ点もあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。

●お給仕
ご葬儀をお勤め下さる和尚さまが複数人数の場合、お給仕は二人以上で勤めるようにしましょう。これは和尚さま方に失礼なくかつ迅速にお茶をお出しするためです。

●お出しする順番について
色々な作法がありましょうが、一つの作法としてお茶を出す順番は
1)お相伴さん 2)お導師様 3)伴僧御寺院様
となります。すなわち、お相伴さんに最初出した後は上座の方から順番にということです。この際にテーブルの奥側の和尚さま方と手前側の和尚さま方に失礼なくきちんと上座から順番にお茶などをお出しすることが出来るよう、お給仕はお二人以上で勤めることをお勧めします。
そしてお相伴さんがお茶に口をつけてお茶を確かめた上で(昔でいうところのお毒味という意味合いです)お導師様をはじめとした各御寺院様にお茶をお勧めしましょう。

●話の内容(話題)
お相伴さんとしては和尚さんと一体何を話すればいいのか?というのが一番悩むところかもしれません。これもまた正解というものはありませんが、いくつかご提案いたしましょう。
【故人のこと】
お導師様も故人のことは勿論ご存知でしょうが、お相伴さんのほうが故人と親しいお付き合いがあったはずです。ですので故人のお人柄や業績など、故人に関する話をされるのはいかがしょう。
【ご自分の仕事のこと】
個人的意見ですが、お相伴さんを通じて自分の普段あまり御縁のない仕事・業界の話を伺うことは、僧侶にとって大変勉強となるものです。お相伴さんからしてもご自分の仕事のことですので話をしやすいでしょうし、一つのお勧めです。
【仏教に関する疑問】
お相伴さんなどからしても仏教に関する疑問というのはたくさんあるはずです。「お焼香の回数は何回なのか?」といった作法的なことから仏教の教えまで、もしかするとわからないことのほうが多いかもしれません。
限られた時間ですのであまり難しいことを尋ねるのもどうかと思いますが、お相伴さん自身が和尚さま方の話を通じて仏教に親しんでいくというのもご供養の一つのあり方でしょう。

思いつくままをお伝えしましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。