ご供養はいつまで?

本頁では基本的に御葬儀やお法事にまつわる仏教的なことをお伝えしております。今回はご先祖様のご供養はいつまでするものなのか?についてお話ししたいと思います。

というのは伊那から首都圏に出てこられた皆さんの中には「そもそも仏事のこと何も分からないんだよなぁ」という方もおられると感じているからです。

概略を掴むべく下に図を載せてみました。私の感覚に基づいてご供養の重要性を①から⑦の七段階に分けてみたものです。①が最重要、②は最低限、③はご縁が整えば、④は状況によって、⑤は状況とご供養に対する思い次第、⑥はご家族だけでも結構ですので、⑦は地域やお寺によっては今でもお勤めしています…といった感じです。

それでは個別にもう少し説明を加えていきたいと思います。

 ①葬儀・初七日 
昨今は全く悪びれることなく葬儀をしない方もおられますし、実質葬儀をしないことと同義である直葬を以て「葬儀はした」と主張されるような方もおられる時代ではありますが、やはりお勤めするのが当然だと私は思っています。仏教以外だとしてもきちんとした宗教儀式を以てお勤めするべきなのです。ですからお別れの会では葬儀にならないことをしっかりと主張しておきたいと思います。

 ②四十九日・新盆・
    一周忌・三回忌 

葬儀に準ずる重要なご法要です。ご供養に後ろ向きのお宅であっても最低限お勤めして頂きたいご供養です。

ここでの注意点は「納骨式」という表現です。図には入っていませんよね。この表現を用いられる方はどうも「納骨する時になんかお経も必要みたい」という認識のような気がします。勿論御納骨は大切なことですが、あくまで主は四十九日法要でありそのちなみに御納骨するものだということを知っておいて頂きたく思います。

 ③七回忌・十三回忌 
ここから先はご縁が整えばお勤め頂きたいご法要となります。
伴侶を亡くされた方がよく仰ることの中に「次のご供養までは頑張って元気でいたい」という言葉があります。純粋にご供養として大切なことは言わずもがなですが、伴侶を失った方の次なる目標地点でもありますので、なるべくお勤め頂きたく思っております。

  ④百か日    
多くの方は四十九日の次は一周忌と思っておられますが、実は間に百か日というご供養があります。関東のお檀家様ですとお墓は伊那にあるけれども四十九日は関東の自宅で行いたいという場合に、百か日のご供養を伊那で行いその際の御納骨をご提案しています。また四十九日が雪の季節に当たってしまう場合には百か日での御納骨という選択肢もあることをお伝えしておきます。

 ⑤五七日・三十三回忌 
次に五七日…5×7の三十五日ということです。本来は四十九日に至るまで週に一遍ご供養する慣わしがあり、私も四国で修業していた時代はお勤めしていました。七日経と呼ばれるそのお勤めのうち特に大切なのが五七日です。四十九日と日が近いのでお勤めされることは稀ですが、これもまた大切なご供養です。

 また三十三回忌は弔い上げともいい、これが個別のご供養の最後…タイトルを『ご供養はいつまで?』としましたが、その答えがこの三十三回忌ということになります。
 よく私が申し上げるのは親世代のご供養を子供世代の方が責任持ってお勤め出来る最後の法要…これを過ぎるとそろそろご自身が彼岸に渡る時節が近いということでもあります。

 以下説明は省略しますが、私の思いとしてはご供養に後ろ向きであっても最低限のご供養として三回忌まではお勤めを。ご縁が整えば七回忌・十三回忌まで。そして三十三回忌のことも覚えておいて頂きたく思っております。